企業の郵送コストはいくら? 値上げきっかけにデジタル化機運高まる(1/2 ページ)

» 2024年06月29日 08時00分 公開

 10月に郵便料金が値上げするが、企業の郵送コストは現在、どの程度発生しているのか。インフォマート(東京都港区)が調査結果を発表し、値上げ対象である25グラム以下の封書にかかっている年間の人件費は平均227万円だと分かった。また、郵送業務の課題として最も回答が集まったのは「印紙代、郵送代、印刷代などのコスト」(44.9%)だった。

photo 10月に郵便料金が値上げする(提供:写真AC)

 郵便料金の値上げについて認知している人は「知っているが内容を他の人に説明できるほどではない」(42.4%)と「知っていて詳しい内容を他の人に説明できる」(39.9%)を合わせ、8割超にのぼった。値上げを認知している人のうち、勤務先で対策に取り組む予定の人は48.0%だった。

photo 郵便料金値上げの認知度と、勤務先で対策を予定している人の割合(出所:プレスリリース、以下同)

 郵送業務の課題では「印紙代、郵送代、印刷代などのコスト」(44.9%)が1位。2位は「切手や印紙などの購入や管理の手間」(40.7%)だった。

photo 郵送業務で課題に感じていること

 勤務先の1カ月当たり郵送料では「500枚未満」(41.2%)と回答した人が最も多かった。「1000〜2000枚未満」(13.9%)、「500〜1000枚未満」(9.8%)が続いた。各選択肢の中央値を基に集計した結果、1カ月当たりの平均枚数は約1260枚だった。

photo 1カ月あたりの郵送書類の枚数
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