タイパ重視のショッピングセンター「そよら」 イオンが続々出店を重ねている納得の背景長浜淳之介のトレンドアンテナ(2/5 ページ)

» 2024年07月31日 15時00分 公開
[長浜淳之介ITmedia]

空港拡張でさらなる活況を見込む「成田ニュータウン」に出店

 そよら成田ニュータウンは、成田国際空港がある成田市内にオープンし、そよら最大規模にして千葉県初出店の店舗だ。1992年にオープンした百貨店、「ボンベルタ成田」を全館リニューアルする形でオープンした。

 売場面積は約3万5730平方メートル。本館5フロア、アネックス館3フロアから成り、駐車場800台分、駐輪場349台分を備えている。

 当地は人口約3万人規模である成田ニュータウンの中心部にあり、商圏はニュータウン内と想定されている。今後、2029年には、成田空港の敷地面積がほぼ2倍に拡大する予定で、空港で勤務する人の増加も見込まれる。成田ニュータウンが主たる住宅の供給地の一つになると見込まれ、新たなまちづくりが進んでいる最中だ。

成田ニュータウンの街並み

 そよらの周囲には成田郵便局、成田市中央公民館、成田市立図書館、赤坂消防署、成田市保健福祉館といった公共機関が集まる。公民館と図書館は再開発が計画されている。一帯はスーパーの激戦地でもある。徒歩圏に「カスミ」「ヤオコー」があって、特にヤオコーはそよらの核となるイオンスタイルとして気が抜けない強敵だ。

カスミ成田赤坂店。イオングループの店、そよらの斜め向かいにある
ヤオコー 成田はなのき台店。そよらのすぐ近くにある競合店

 前出の宇治支社長は「近隣住民を対象にソフトオープンしていたが、ボンベルタ時代に主力だった50〜60代に加えて、30〜40代のファミリー層が多く訪れたのは狙い通り」と、顧客の若返りが顕著に見られる点に期待を寄せている。

成田ニュータウンの街並み

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