イオンリテールが推進する、小商圏向けの新しい都市型ショッピングセンター(SC)が「そよら」だ。1号店として2020年3月に大阪市内で「そよら海老江」をオープンして以降、現在までに13店を展開している。
7月19日にオープンした千葉県成田市の「そよら成田ニュータウン」は、約80の専門店を有した、そよらとしては最大規模の旗艦店となっている。オープン日の開店前には約600人の行列ができ、地域住民からの期待の大きさがうかがえた。
19日に開催された記者会見の席上で、イオンリテール執行役員の宇治知英 南関東カンパニー支社長は「そよらのコンセプトである普段使いのワンストップショッピングのニーズは高いと実感している」と自信を見せた。
そよらには、全く新しく建設する海老江店のようなケースと既存のイオン系列の店舗をリニューアルする成田ニュータウン店のようなケースがある。いずれもイオンスタイルの大型食品スーパーを核とし、ドラッグストアや普段使いのレストランにカフェ、テークアウト専門店、100円ショップなど雑貨の店、キッズ教室、フィットネスなど、日常のあらゆるシーンをサポートする店舗が集積している。イオングループでは、平日はそよらで日常の生活を快適に過ごしてもらい、休日にはイオンモールで思い切り楽しんでもらうという、SCの使い分けを提案している。
そよらの名称は、海老江店の出店に合わせて行った一般公募に集まった案から採用した。「“そ”ら、“寄”って、“楽”しんでって!」の呼びかけを由来とした呼称である。
さて、このそよらにイオンが注力する狙いは、どういった点にあるのか。成田ニュータウン店を訪問して見えたことをまとめていく。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング