カルビー初の「ビール」飲料 開発に3年、狙いは?プロダクトInsights

» 2024年08月06日 17時15分 公開
[ITmedia]

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日々リリースされる新しい商品やサービスたち。その商品やサービスには、必ず企業側の思惑や狙い、生活者のニーズ、時代の空気感が反映されている。本シリーズでは、これらの「Insight」を考察していく。

 カルビーは、COEDOビールの製造を手掛ける協同商事コエドブルワリー(埼玉県川越市)とビール「飲んでミーノ」(350ミリ缶、メーカー希望小売価格398円)を共同開発した。同商品は8月6日から数量限定で販売している。ビールは通常規格外として処分される原材料をアップサイクルして作られており、フードロス削減の狙いがある。

【訂正:2024年8月6日19時19分 初出で本文・タイトルにおいて「カルビーが発売した」という旨を表記しておりましたが、誤っておりました。正しくは、協同商事コエドブルワリーが販売元です。お詫びして訂正いたします。】

miino カルビー初のビール「飲んでミーノ」(プレスリリースより引用、以下同)

 両社のビール開発は、2021年よりスタート。カルビーの人気商品であるヘルシーなスナック菓子「miino」とのペアリングをコンセプトに、約3年かけて完成した。

 ビールは、カルビーの定番商品「フルグラ」の製造過程で規格外としてはじかれたオーツ麦をアップサイクルして作られている。オーツ麦はビールの原料としては粉砕して使用するため、規格外でも問題ないという。

miino スナック菓子「miino」とのペアリングがコンセプト

 カルビーでは「未利用の食糧資源を活用する」という考えに基づき商品開発を行っている。でんぷんとして消費されていたじゃがいもを丸ごと使用し、スナック菓子に変えたサッポロポテトやポテトチップスを生み出した。また、ポテトチップスの規格に合わないじゃがいもを、さらに活用することでじゃがりこなどの商品を開発した。

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