退職経験者のうち「会社に伝えなかった『本当の退職理由』がある」人は54.0%――そんな結果が、エン・ジャパンの調査で明らかになった。
会社に伝えなかった本当の退職理由、またそれらを伝えなかったワケとは?
「会社に伝えなかった『本当の退職理由』がある」と答えた人に、それを伝えなかった理由を尋ねた。結果、最も多かった意見は「話しても理解してもらえないと思ったから」(46.0%)だった。その他「円満退社したかったから」(45.0%)、「言う必要がないと思ったから」(33.0%)との声も目立った。
具体的な回答としては「退職を伝える相手が原因だったので言いたくなかった」(20代女性)、「有給取得を申請したところ、理由をしつこく聞かれたり、威圧的な態度で迫られたりした経験があり、退職時も同様の態度を取られることに懸念があった」(30代男性)、「取引先企業からスカウトされての退職であったため、企業間で問題になる恐れもあり伝えられなかった」(40代男性)などのエピソードが挙げられた。
退職時に会社に伝えた理由トップ3は「別の職種にチャレンジしたい」(22.0%)、「人間関係が悪い」(21.0%)、「家庭の事情」(21.0%)だった。
「別の職種にチャレンジしたい」は、本当の退職理由の項目では9位(6.0%)、「家庭の事情」は同12位(3.0%)となり、本音とは大きく差が出る結果となった。
一方、会社に伝えなかった本当の退職理由1位は「人間関係が悪い」(46.0%)で、約半数を占めた。
2位は「給与が低い」(34.0%)、3位は「会社の将来性に不安を感じた」(23.0%)、4位「評価・人事制度に不満があった」(22.0%)、5位「社風・風土が合わない」(21.0%)と続いた。
調査はエン・ジャパンが運営する、社員・バイト求人サイト「エンゲージ」上で実施した。期間は5月18日〜7月12日、有効回答数は5168人。
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