産経新聞社と人事コンサルティングのワークス・ジャパン(いずれも東京都千代田区)は、2026年3月卒業・終了予定の大学生・大学院生を対象とした「就職人気企業ランキング」の中間結果を発表した。文系総合1位は「伊藤忠商事」、理系総合1位は「ソニーグループ」となった。
文系総合では、1位が「伊藤忠商事」(431ポイント)、2位が「三菱商事」(311ポイント)と、どちらも前年同様の結果となり、商社がランキング上位を獲得した。大きくランクアップした企業は、食品メーカーの「サントリーホールディングス」(3位/前年29位)と「味の素」(7位/前年32位)だった。
1位を獲得した「伊藤忠商事」は、顧客目線で商品やサービスの提供を行う「マーケットイン」の姿勢が、商社の中でも独自の魅力として学生から支持を受けている。また、2位の「三菱商事」は、異動せずに他部署業務を経験できる「社内複業制度」を2023年から導入するなど、総合商社として変化し続けている姿を印象付けている。
前年はトップ10のうち7社が商社・金融業界だったのに対し、今回のランキングでは多業界に幅広く分散する結果となった。学生の入社志望先を決める基準に多様化が見られ、業界志望ではなく個社志望が高まっていることがうかがえた。
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