ビジネスパーソンの約7割が「現在所属している企業で希望のキャリアを築いていけない」と回答――。このような結果が、ビズリーチ(東京都渋谷区)が運営する「ビズリーチ WorkTech研究所」による調査で分かった。ビジネスパーソンは年代ごとにどのようなキャリア観を持っているのか。
現在所属している組織で、希望のキャリアを築いていけると「思う」とした人は33.4%にとどまり、66.6%が現在の所属企業では希望のキャリアを築いていけないと考えていることが分かった。
年代別にキャリア観を分析すると、20代は「幅広い経験を身に付ける」が最も多く、73.5%に上った。まだ経験が少ない中で自身に合ったスキルを見つけることや、スキルのベースを築くことに重きを置いていると考えられる。
一方で、30代は「専門性を磨く」が63.4%で最多回答に。次に「複数の高い専門性を身に付け、希少性を高める」(50.9%)が多くの回答を集めた。キャリアの方向性を見つけ、自身の強みを明確にすることを重視する傾向があるとうかがえる。
40代では「管理職として経験を積む」が最も多く63.8%。次いで「複数の高い専門性を身に付け、希少性を高める」(51.0%)と続いた。40代はキャリアの分岐点となることが多く、これまで積んできたキャリアや自身の価値観によって、管理職に進むか、複数の専門性を身に付けるか決断するビジネスパーソンが多いと考えられる。
50代は「管理職として経験を積む」(49.3%)が最も多い結果となったが、回答については分散が見られた。また、「スペシャリストとして組織の責任者を務める」は38.8%と、40代に比べ13.4ポイント上昇。50代ではCXOのように「専門性を持ちつつ、組織を率いる責任者になる」ことを志向する人が多いと考えられる。
希望のキャリアの築き方については「転職をする」が65.2%と、半数以上に上った。以降は「現在の会社に勤めながら副業する」(10.0%)、「現在の会社に勤め続ける(本業のみ)」(7.0%)が続いた。
調査は4月22日〜5月5日にインターネットで実施。ビズリーチの会員1290人から回答を得た。
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