87.7%が「ホームページ制作外注で失敗した経験がある」と回答したことが、DXを活用した戦略コンサル企業のアルサーガパートナーズ(東京都渋谷区)の調査から分かった。
具体的にどのような失敗があったのか。企業規模別で課題が異なることも明らかになった。
失敗内容の1位は「予算を大幅に超過した」(32.1%)だった。以降「要望が適切に伝わらず、思い通りの結果にならなかった」(29.1%)、「期待していたデザインと大きく異なった」(28.4%)といった項目が続いた。
ホームページ制作の外注で失敗を経験する企業が多い背景には、予算超過や要望のすれ違いが頻繁に発生していることが示唆される結果となった。
失敗理由を企業規模別に分析したところ、中小企業と大企業ではそれぞれ異なる要因があることが分かった。
中小企業では「予算を大幅に超えた」が失敗理由のトップに挙げられている。以降「要望が正しく伝わらなかった」「期待していたデザインと異なった」が続いた。一方、大企業では「要望が正しく伝わらなかった」と「期待していたデザインと異なった」が主な失敗理由であり、その後に「予算を大幅に超えた」が選出された。
アルサーガパートナーズは「企業規模に応じて外注費に対する許容度が異なるためであり、特に中小企業にとっては予算を大きく上回る費用が予期せぬ負担となる」とコメントしている。
ホームページ制作会社を選ぶ際に重要視するポイントも調査した。小規模企業は「コストパフォーマンス」や「デザイン品質」を重視する傾向が見られた一方、中規模企業は「デザイン品質」を、大企業は「コストパフォーマンス」と「デザイン品質」の両方を重視していた。さらに、大企業では中小企業に比べ、「セキュリティ対策の充実」も重要視していることが分かった。
調査は、ホームページ制作をしたことがある人/ホームページ制作会社へ発注経験がある550人を対象にインターネットで実施した。期間は2024年8月8〜27日。
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