管理職の55.6％が「転職しなかった」 理由のトップ3は？

[ITmedia]

　管理職の転職事情について、転職サイトを運営するジェイ エイ シー リクルートメント（東京都千代田区）が調査を実施した。

　「管理職に就いてから、転職を検討したことがありますか？」という質問に対し、63.2％が「検討したことがある」（49.8％）または「将来を見据え今後検討したい」（13.4％）と回答した。

　転職理由として最も多かったのは「年収を上げたい」（52.9％）だった。以降「新たなチャレンジをしたい」（30.5％）、「より裁量をもって働きたい」（24.2％）といったポジティブな意見が多数挙げられた。

管理職の転職経験とその理由（画像：以下、プレスリリースより）

　実際に管理職になってから転職を経験したのは44.4％だった。その際に多くは「転職エージェント」（56.3％）を使用していたことが分かった。「スカウトサービス」（38.6％）や「転職メディア」（34.5％）も転職活動のツールとして候補に上がった。

転職時の利用したサービス

「転職しなかった」理由　トップ3は？

　転職を検討したが、転職しなかった人の理由としては「自分の条件に合う求人がない／見つからない」（44.1％）が最も多かった。2位は「現職が忙しく転職活動ができない」（32.7％）、3位は「管理職の求人がない／見つからない」という結果に。

　管理職の求人数は役職が上がるほど少なく、コンフィデンシャルな内容も含むことから非公開となるケースが多い。管理職が希望する求人を探す難易度が高いことが明らかになった。

転職しなかった理由

　一方、転職後の仕事に「大変満足している」「やや満足している」という回答は77.1％に上った。理由の1位は「年収が上がった」（42.3％）だった。以降「裁量を持って働いている」（28.0％）、「やりがいのある仕事ができている」（26.6％）と続いた。

転職の満足度とその理由

　調査は、課長・マネジャー以上の管理職（調査時）と回答した1044人を対象にインターネットで実施した。期間は1月6〜8日。