人手不足が深刻化する中、多くの企業が人材育成をテーマに取り組みを始めている。部下の指導やコミュニケーションに悩む管理職も多いが、社会人1年目はどのような上司を理想と考えているのか。ALL DIFFERENT(東京都千代田区)が調査を実施した。
キャリアアップにつながる「理想の上司像」を聞いたところ、最も多い回答は「具体的に手順を細かく教えてくれる」となり26.7%に上った。「間違いを指摘して正してくれる」(25.3%)と続き、実務に即して具体的な指導を望む傾向が見られた。続いて「誰に対しても公平でえこひいきしない」(20.7%)が上位となった。
上司とのコミュニケーションにおいて入社前後で「ギャップがあった」とした人は、2022年では57.7%、2023年では64.7%と半数以上に上った。一方で、2024年では34.0%にとどまり、「ギャップなし」とした人が66.0%と過半数を占める結果となった。
入社前に上司との関係性をイメージできていることや、上司がより積極的なコミュニケーションを心掛けているケースが増えていると推察される。
上司とのコミュニケーションにおけるギャップについて、「想像以上に良かった」とした人は43.1%、「想像以上に悪かった」とした人は56.9%だった。
「想像以上に良かった」とした人からは、「うれしいと思った」「安心した」といった回答が最も多く、それぞれ52.3%に上った。一方で「不満を抱いた」(9.1%)、「会社を辞めたくなった」(6.8%)といった、ネガティブな受け止めも一部見られた。
「想像以上に悪かった」とした人からは、「貢献したいと感じた」が最も多い回答となり32.8%。次いで「落ち込んだ」(31.0%)、「成長の機会だと感じた」(25.9%)という結果に。その他「大変だと感じた」(22.4%)、「不安に感じた」(20.7%)など、ネガティブな回答の割合が「想像以上に良かった」とした人よりも高い結果となった。
調査は2024年10月12〜15日にインターネットで実施。社会人1年目の就労者300人から回答を得た。
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