退職代行を利用せず、自身で退職を伝える傾向にあるのはどんな人か。退職に関するサービス「退職代行モームリ」と、退職までのプロセスをサポートするサービス「セルフ退職ムリサポ!」を運営するアルバトロス(東京都港区)が調査結果を発表し「勤務年数が1年以上」「30代」「女性」の場合に、退職代行ではなく自身で退職意向を伝える傾向があると分かった。
モームリとムリサポ!で、利用の経緯・退職理由を比較すると、後者では「上司から退職を止められている」(48.8%)が最も多かった一方、モームリは29.1%にとどまった。
男女比を見ると、モームリは男性、ムリサポ!は女性が多かった。年代別ではモームリでで20代が半数以上を占め、以降は年齢が高まるほどに利用者数が減少傾向に。60代以上では0.3%だった。
ムリサポ!も同様の傾向だが、モームリと比較して高齢層の利用者が多かった。同社は「多くの退職代行業者がSNSを活用した広告戦略を展開しているため若い世代の認知度が高く、40代以上では『退職は自分で伝えるべき』と考える人が多い」と分析する。
勤続年数で比較しても、ムリサポ!の利用者はモームリと比べ、勤続年数が長い傾向が見てとれる。モームリ利用者は「1〜6カ月」(37.5%)が最も多く、過半数が入社後半年以内に退職を決めていた。ムリサポ!は「3年以上」(29.8%)が最多だった。
モームリおよびムリサポ!のアンケートモニター2万7083人を対象に、インターネットで調査した。期間は2022年3月15日〜2025年1月31日。
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