日々リリースされる新しい商品やサービスたち。その商品やサービスには、必ず企業側の思惑や狙い、生活者のニーズ、時代の空気感が反映されている。本シリーズでは、これらの「Insight」を考察していく。
サントリーは4月1日、「ほろよいのもと」(希望小売価格390円)をコンビニエンスストア、ドン・キホーテ、ユニー限定で発売する。炭酸水などで割って飲む、濃縮タイプのアルコール飲料だ。
「ほろよい」はサントリーが2009年から展開しているアルコールブランド。アルコール度数が3%で、「白いサワー」「もも」など飲みやすいフレーバー展開が特徴のお酒だロングセラーブランドから新しい飲み方を提案し、新規顧客の獲得を目指す。
ほろよいのもとのフレーバーは「洋梨&りんご」「ライチ&白ぶどう」の2種類。サントリーは、基本の飲み方として、ほろよいのもと1:割材3でつくることを推奨している。炭酸水だけでなく、無糖のアイスティーや烏龍茶で割る飲み方も紹介している。
コロナ禍によって家で酒を飲む機会が増え、割り材として炭酸水が普及したことで、割って飲む濃縮タイプの飲料にも注目が集まっている。無印良品のシロップやカルディの「メロンソーダの素」など人気商品も誕生した。サントリーは2024年4月、ファミリーレストランのドリンクバーをイメージした「おうちドリンクバー」シリーズを発売。同年12月までの売り上げは想定の2倍強となった。
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サントリーの「ほろよい」はなぜ91種類もあるのか 商品開発のキモは2つCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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