筆者は、国内のスターバックスが好調の理由は次の3つにあると考えています。
日本のスタバといえば、季節限定の商品開発や地域ごとの「ご当地メニュー」開発などが有名です。日本人の好みに合わせた新商品を次々と提供する商品開発力が優れているのです。
例えば、2025年春の限定商品として「春空 ミルクコーヒー フラペチーノ」 を販売しています。フラペチーノに入っているいちごのボールを割り、味変を楽しめる新商品です。700円超で決して安くはありませんが、各店で人気商品になっているようです。
このようなきめ細かい商品開発を、季節ごとに投入するのが国内スターバックスの特徴です。フラペチーノ季節限定シリーズは月に1〜2回のペースで発売してSNS上の話題を作り、確実に売り上げにつなげています。
2020年から始めた日本独自のティー専門店「スターバックス ティー & カフェ」も人気です。コーヒーも紅茶も楽しめる「二刀流」のコンセプトで、すでに15店舗(2月時点)まで増えています。
各国に広がるスターバックスですが、米国本社の管理下にあるのはミッションなどのブランド方針、コーヒー豆の生産、使用するコーヒーマシンのみです。フラペチーノなど新商品の開発や接客、店づくりはすべて日本法人に任されています。こうした裁量の大きさが、独自の商品開発力やリピーターを生む原動力となっています。
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