AIを日常的に使う人の9割が、生産性の向上を実感している――。そのような結果が、PDF編集のオンラインプラットフォーム、PDF Guruの調査で分かった。生成AIを導入する企業が増加傾向にある中、ビジネスパーソンはどのような業務に生成AIを活用しているのか。
全体の72%が「ChatGPT」を使用していると回答し、「Gemini」(35%)や「Grok」(16%)を大きく引き離す結果となった。その他のAIツールを利用している人は6%にとどまった。
42.2%が「AIが仕事や就職の見通しに与える影響」について懸念を抱いているとした。内訳は「とても心配」が9.3%、「少し心配」が32.9%。一方で、41.5%はネガティブな影響を感じず、むしろ新たな機会が生まれる可能性があると捉えていることが分かった。
特に女性の方が強い不安を抱く傾向があり「とても心配」と回答した女性は10.8%と、男性の7.8%を上回った。一方で、AIによる新たな機会創出を期待する男性は15.6%で、女性の10.6%よりも約5ポイント高い結果となった。
AIの活用方法については、「文章の作成または編集」が最も多く72%。「データ分析または可視化」(53%)、「研究」(43%)と続いた。
その他、「言語翻訳」「コーディングまたはソフトウェア開発」「クリエイティブなタスク」「タスクの自動化」「カスタマーサービス」は、それぞれ30%程度だった。特に文章やコンテンツ関連のタスクを中心に利用されていることが明らかになった。
男女別に見ると、女性は「カスタマーサービス」(女性約58%、男性約18%)、「データ分析または可視化」(女性約63%、男性約47%)において、AIを利用する割合が高い傾向となった。一方で、男性は「言語翻訳または学習」(男性約44%、女性約26%)、「研究」(男性約47%、女性約37%)での利用が比較的多かった。
男女間におけるAI利用傾向に一定の差が存在することが明らかになったが、その背景には回答者の職種や業務内容の違いが影響していると考えられる。
AIの使用によって「生産性が向上した」とした人は、約92%を占めた。男女別で見ると、「大幅に向上した」と回答した女性は47%となり、男性の32%を上回る結果となった。
調査は3月にインターネットで実施。スクリーニング調査では、20〜59歳の就業者1000人(男性500人、女性500人)から回答を得た。
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