プライド高い年上の部下、どう接するべき? 生成AIに聞く【プロンプト紹介】

» 2025年04月30日 08時00分 公開
[谷岡悟一ITmedia]

この記事は、谷岡悟一氏の著書『ITコンサル1000人にAIでラクになる仕事きいてみた』(クロスメディア・パブリッシング、2025年)に、編集を加えて転載したものです(無断転載禁止)。なお、文中の内容・肩書などはすべて出版当時のものです。

本書では2025年1月現在、無料で使えるサービスの中で使い勝手がよい「ChatGPT 4o」「Claude 3. 5 Sonnet」と「Perplexity」の出力結果を主に紹介します。

 やる気が見えない、年上の部下でコミュニケーションがしにくい、独断専行で動いてしまう――など、部下との関係にはさまざまな悩みがあると思います。自分の上司に相談するにしても、まずは自分なりに解決策を考えなければなりません。そんな時はAIに相談しましょう。

 今回は年下の上司として、年上の部下とのコミュニケーションについて考えてみます。

部下との悩みもAIに聞いてみよう(クロスメディア・パブリッシング)

著者プロフィール:谷岡悟一(たにおか・ごいち)

株式会社ノースサンド執行役員。ITコンサルティング業界で20年以上の経験を持ち、アプリ開発からITインフラ構築、プロジェクトマネジメントなどの分野で活動。直近は製造業や製薬業界のDXプロジェクトを支援する一方、AI技術の実務応用にも注力している。著書に『「AI思考」は武器になる』(クロスメディア・パブリッシング、2024年)ほか。


プライドが高い年上の部下 接し方をAIに聞く

【プロンプト】

あなたは数々の部下をマネジメントし、成果を出させてきた一流の経営者です。

問題を抱えている私の部下とのコミュニケーションの取り方について解決策の提示をお願いします。

#私の状況 と#部下の状況 を把握した上で、#目標 が達成されるようにアドバイスをお願いします。

#私の状況

  • マーケティング会社のコンサルティングチームのリーダー
  • 部下が5人いて、そのうちの1人に問題を抱えている
  • 年齢は38歳

#部下の状況

  • 52歳
  • 大企業出身
  • 担当する業界に関する知識やコネクションを持っているが、プライドが高く、他のチームメンバーとの連携やコミュニケーションに難がある
  • 私の指示をしっかり聞いてくれないことがある
  • DXや未開拓の業界へのアプローチなどには消極的

#目標

  • 自分の指示をしっかり聞いてもらえるように信頼関係を構築したい
  • チームメンバーをリスペクトし、連携できるようになってほしい
  • これまでのキャリアを生かしつつ、DXや未開拓業界へのアプローチにも積極的になってほしい

 このプロンプトのポイントは、私の状況、部下の状況、目標をそれぞれ明確に設定することです。

【回答】

部下とのコミュニケーションを円滑にし、信頼関係を構築するためには、以下のステップを考慮して取り組むことが重要です。

1. オープンな対話の場を設ける

  • 実施方法:定期的な1対1のミーティングを設け、部下の意見を自由に話せる環境を作ります。この場では、あなたが部下の意見をしっかりと聞く姿勢を示し、彼の経験や知識を尊重することが重要です。
  • 期待される結果:彼の意見が反映されていると感じることで、あなたへの信頼感が増す可能性があります。

2. 彼の強みを生かす

  • 実施方法:彼の業界に関する知識やコネクションを生かしたプロジェクトやタスクを提供します。また、具体的な成功事例やリーダーシップを発揮できる場を与えます。
  • 期待される結果:彼が自身の能力を発揮し、チーム内での役割を再認識することで、メンバーとの協力意識が高まることが期待されます。

3. DXや未開拓の業界に関する教育と情報提供

  • 実施方法:DXや新しい市場に関するセミナーやワークショップを企画し、彼を積極的に参加させます。また、成功した他社の事例を紹介し、興味を引くような情報提供を行います。
  • 期待される結果:新たな知識を得ることで、彼が新しいアプローチに対する抵抗感を減らし、積極的に関与できることが期待されます。

4. フィードバックの重要性を伝える

  • 実施方法:プロジェクトや業務の進行状況について、彼に定期的にフィードバックを行います。その際、彼の取り組みや成果を評価し、改善点も具体的に指摘します。
  • 期待される結果:フィードバックを通じて彼が自身の成長を感じ、チームメンバーとの連携を大切にするようになるでしょう。

もうひと工夫 上司にも応用可能

 この方法は、上司にも応用できます。

 こちらの話を理解してくれない、イノベーションに対して保守的になっている、別の部署の長との仲が悪いなど上司に問題を感じることもあるでしょう。その悩みをAIに相談しましょう。

【プロンプト】

あなたは組織の課題を熟知し、多くの現場で実践を積んできた組織開発・人材育成の専門家です。

私の上司とのコミュニケーションの取り方について解決策の提示をお願いします。

#私の状況 と#上司の状況 を把握した上で、#目標 が達成されるようにアドバイスをお願いします。

#私の状況

〔入力する〕

#上司の状況

〔入力する〕

#目標

〔入力する〕

著者プロフィール:谷岡悟一(たにおか・ごいち)

株式会社ノースサンド執行役員。ITコンサルティング業界で20年以上の経験を持ち、アプリケーション開発からITインフラ構築、プロジェクトマネジメントまで幅広い分野で活動。PMP資格保有者として10年以上にわたり1000人以上の受講生にプロジェクトマネジメント研修を実施。2022年『ストーリーでつかむ!プロジェクトマネジメントの原則』(クロスメディア・パブリッシング)を出版。

直近は、製造業や製薬業界のDXプロジェクトを支援する一方、AI技術の実務応用にも注力。AIを用いた「思考のレバレッジ化」の実践者として、2024年に『「AI思考」は武器になる』(クロスメディア・パブリッシング)を上梓し、技術進化に左右されないAIリテラシーの重要性を提唱している。趣味はスパルタンレースで、トライフェクタ達成の経験を持つ。


ITコンサル1000人にAIでラクになる仕事きいてみた

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でも、それは本当にもったいないことです。

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AIを使いこなせば、仕事のクオリティを上げながら効率化できるからです。

そこで「本当に実務で使えるAI活用ガイド」をつくるため、

「ノースサンド」に所属する1,000名の現役ITコンサルタントにアンケートを実施。その結果、

  • 業務効率化はもちろん、
  • ビジネスフレームワークの自動化
  • AIを専門家や顧客の役割として活用 など、

多彩な方法でAIを駆使していることが明らかに。

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