管理部門の4割「DXの効果を実感できず」 AI導入割合は？

[ITmedia]

　管理部門・バックオフィス支援を手掛けるsooupコンサルティング（東京都豊島区）は、顧客企業を中心に管理部門アンケートを実施。DXやAI活用が進む一方「業務効率化を実感できていない」との回答が約4割に上った。

「業務効率化を実感できていない」との回答が約4割に上った。写真はイメージ（ゲッティイメージズ）

DXの推進、RPA、AIなどの導入割合は？

　回答企業の管理部門におけるDXの推進、RPA、AIなどの導入割合は「1割程度」が過半数を占めた。多くの企業がデジタルやAI導入による効率化が途上であることがうかがえる。

DX推進、RPA、AIなどの導入割合（sooupコンサルティング調べ）

　導入の結果、「効率的になった」との回答は58％。一方で「ほとんど変わらない」（40％）、「効率的にならなかった」（3％）と、業務効率化を実感できていない企業も4割に上った。DX、RPA、AIなどを導入済みでも活用・定着化に課題があるようだ。

業務効率化を実感できていない企業は4割に

　昨今の物価高・インフレーションの影響により、「業績に多大な影響がある」と回答した企業が約4割に上昇。「多少の影響がある」と合わせると96%の企業に影響が出ていることが分かった。

　調査は3月14〜25日にインターネットで実施。同社の顧客企業の管理部門従事者などから回答を得た。回答業種構成は、サービス業33％、製造業23％、情報通信業13％、金融業8％、医療・福祉・教育8％、卸売・小売5％、エネルギー3％、その他7％。