イオンリテールは5月15日、複数の端末を使用していたシステムを1つの端末で操作でき、高性能スキャン機能を搭載した「オールインワンデバイス」を導入すると発表した。5月29日から順次、約390店舗の従業員に配布する。
同社はこれまで、過去の販売データに基づいて値引き率を提示する「AIカカク」や、チームの勤務計画を自動で起案する「AIワーク」などを開発してきた。今回、複数の端末で操作していたこれらのシステムを統合する従業員向けアプリを開発。このアプリで、「あらゆる業務支援や教育などのシステムを統合する」(同社)という。
アプリには生成AIを活用した「AIアシスタント」を実装する。数千〜数万ページの業務マニュアルや法律を学習したAIが、従業員の質問に回答する。経験の有無にかかわらず、スムーズな顧客対応や専門的な職務への参画が可能になるという。
オールインワンデバイスには、賞味期限を読み込んで登録できる「文字スキャン」や複数のバーコードをまとめて読み取れる「一括スキャン」といった機能も搭載し、業務効率の改善を図る。
ケースのデザインは複数色を用意。令和以降の新しい働き方をイメージして、従業員が愛着を持てるようにしたという。
「想定以上の手ごたえ」 イオンリテールが「値引き」をAIに任せて分かった意外なこと
「イオンリテール」接客教育にAIを導入、実証実験の結果は?Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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