長浜淳之介(ながはま・じゅんのすけ)
兵庫県出身。同志社大学法学部卒業。業界紙記者、ビジネス雑誌編集者を経て、角川春樹事務所編集者より1997年にフリーとなる。ビジネス、IT、飲食、流通、歴史、街歩き、サブカルなど多彩な方面で、執筆、編集を行っている。
開幕から1カ月で一般来場者が260万人を超え、人気が高まりつつある「大阪・関西万博」。中でも会場内のレストラン人気が高く、長蛇の列ができている店も目立つ。「1杯3850円のそば」が物議を醸すなど、高額なメニューばかりがクローズアップされているが、実際は市中の店と同じくらいの価格で販売されているものも多い。
そうした中で注目すべきは、地球環境を守ったり、特定原材料のアレルギーの人でも楽しめたりする、サスティナブルなテーマを持った“意識高い系”の店だ。持続可能性や普遍性を意識しており、現状では万博でないと成立しにくい実験店である。
例えば「スシロー」を展開するFOOD & LIFE COMPANIESは、陸上養殖のウニなど、海洋資源を守る新しい技術を駆使した、養殖魚を使った回転すし店を出店している。サントリーホールディングスの傘下であるダイナックは、土壌を改良しつつ作物を育てる「再生農業」によって栽培した大麦やホップを使ったビールを提供する。
さらに、ビーフンのトップメーカーであるケンミン食品では、米国・ボストンの人気ラーメン店「Tsurumen Davis」の大西益央氏と共同開発で、小麦アレルギーの人でも食べられるグルテンフリーのラーメンを提供する「GF RAMEN LAB」を出店した。
今回はこうした現代社会の問題解決に取り組む、万博内飲食店を紹介していきたい。
大阪・関西万博の“失敗”が日本にとってプラスになる、これだけの理由
大阪・関西万博、ちょっとさびしい「セブン」、エンタメ要素満載のくら寿司……各チェーンの施策に「格差」あり?Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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