多くの企業が女性管理職増加に向けて施策を推進している中、管理職になりたい女性は2割に満たないことが、人材コンサルティング事業を手がけるリンクォード(東京都中央区)による調査で明らかになった。管理職になりたくないと考えている、その理由とは。
「管理職になりたい」女性社員は5.5%にとどまった。「どちらかと言えばなりたい」とした13.9%と合わせても、管理職になる意向を持つ人は19.4%と2割に満たない結果となった。
年齢別で見ると、20代で「管理職になりたい」人は25.9%だった。一方で、キャリアを重ねるほど管理職志向は低下する傾向があり、40代後半では14.8%にとどまった。
管理職への昇進意向を学歴別に見ると、理系の大学院卒が29.5%と最も高く、以降は文系の大学院卒の21.1%、4年制・文系の大学卒の21.3%と続いた(いずれも管理職に「どちらかといえばなりたい」「なりたい」の合計)。
管理職になりたくない理由とは。最も多い回答は、「社外・プライベートを優先したい」となり、38.1%に上った。一方で、「能力的にできない」と回答した人は19.0%にとどまる結果となった。
同社は「長時間労働を強いる組織マネジメントを改善することができれば、管理職を目指したいという女性社員は増える可能性が高い」と分析している。
調査は2月に実施。正社員として働く25〜49歳の女性社員1万1300人から回答を得た。
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