若手のやる気を削ぐ上司の言動 トップ3は?

» 2025年06月18日 08時00分 公開
[サトウナナミITmedia]

 Z世代の育成やマネジメントにおけるコミュニケーションが多くの企業で課題となっている。学生向け学習管理SNSなどを開発するペンマーク(東京都目黒区)が、若手のやる気を削ぐ上司や指導者の言動について調査した。Z世代をはじめとする若者たちは、どのような言動にストレスを感じ、モチベーションを低下させるのか?

photo 「やる気がなくなる上司・指導者の言動」に関するアンケート調査(写真AC)

 同社の運営するアプリ「Penmark」を利用中の全国の学生および、過去に利用していた若手社会人を調査対象とし、学生407人、社会人176人から回答を得た。本調査では、Z世代を1996〜2005年生まれと定義した。

人格にひも付くフィードバックに敏感

 学生・社会人ともに1位は「なんでこんなこともできないの?」という能力否定の言葉となった。回答率は学生51.7%、社会人48.9%。2位は「非言語的否定(ため息・首振りなど)」(学生44.3%、社会人45.9%)が続いた。

 3位は、学生が「やる気ある?」(28.4%)、社会人は「君には無理だよ」(37.1%)がランクイン。いずれも存在や努力を否定する発言が目立った。

photo やる気がなくなる上司・指導者の言動ランキング(ペンマーク調べ)

 Z世代は、特に自身の能力や存在そのものを否定される言動に強いストレスを感じている。また、直接的な言葉だけでなく「ため息」といった非言語的な態度もモチベーションを削ぐ大きな要因として上位に挙がった。

 同社は「個性を尊重する教育を受けてきたZ世代は、人格とひも付いたフィードバックに対して敏感。そして指導者からの『がっかりした』というサインを、自身の存在価値を揺るがす深刻なメッセージとして受け取ってしまう傾向がある」と分析している。

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