サム・アルトマン氏も認める「緊張状態」──Microsoft、OpenAIへの出資比率見直しか

[ロイター]

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　米OpenAIのサム・アルトマンCEOは、米Microsoftのサティア・ナデラCEOと7月23日に電話で会談し、将来的な協業関係について話し合ったと、24日に公開されたニューヨーク・タイムズのポッドキャスト番組で語った。

アルトマン氏も認める「緊張状態」……協議の内容は？

　6月初旬米誌『ウォール・ストリート・ジャーナル』は、AIスタートアップであるOpenAIの主要な出資者であるMicrosoftが、OpenAIとの出資契約の見直しについて協議していると報じた。その中には、Microsoftが今後OpenAIで保有する株式（エクイティ）の割合をどうするかといった内容も含まれている。

Microsoftのサティア・ナデラCEO（画像はロイター）

　さらに『フィナンシャル・タイムズ』は、MicrosoftとOpenAIが重要な問題、例えばMicrosoftの今後の出資比率などで合意に達しない場合、MicrosoftがOpenAIとの協議を一時停止する可能性があると報じている。

　MicrosoftとOpenAIの両社は、ロイターが通常の業務時間外に送ったコメントの要請に対して、すぐには応じなかった。

　「当然、深いパートナーシップには緊張が生じることがありますし、われわれにもそうした点は確かにあります」とアルトマン氏は『ニューヨーク・タイムズ』に語った。

　「しかし、全体としては、これは本当に両社にとって非常に素晴らしい関係であり、うまく機能しています」

OpenAIのサム・アルトマンCEO（画像はロイター）

　アルトマン氏はまた、AIについてドナルド・トランプ前大統領と建設的に対話したとも述べ、トランプ氏はこのテクノロジーの地政学的および経済的な重要性を理解していたと評価した。

　2025年1月、トランプ氏は「スターゲート」と呼ばれる、AIインフラ整備に対する民間部門への最大5000億ドル規模の投資計画を発表した。この構想には、ソフトバンク、OpenAI、そして米Oracleが関与している。