クラウド給与計算ソフトなどを手掛けるfreee(東京都品川区)は、小学生の子どもを持つ全国の共働き世帯の既婚者958人を対象に、子連れ出勤に関する調査を実施した。その結果、お盆を含む夏休み期間中に「子どもの預け先が見つからず困った経験がある」と回答した人は67.3%に上った。
困った経験があると答えた人に対し、その影響について聞いたところ、「仕事を休んだ」「時間単位の有給休暇などを取得した」といった回答が半数以上を占めた。
小学生の子どもを職場に連れていく「子連れ出勤」については、「利用してみたい」(33.0%)、「利用を検討したい」(35.4%)と、合わせて68.4%が前向きに捉えていることが分かった。
一方で、「子連れ出勤が職場に迷惑がかかるのではないかという不安を感じるか」との質問には、「強く感じる」(39.2%)、「やや感じる」(47.2%)と、8割以上が不安を抱いていることが明らかになった。
「もし職場に迷惑がかからないような環境やサポート体制が整っていれば、子連れ出勤を利用したいと思うか」を聞いたところ、「強くそう思う」が37.4%、「ややそう思う」が47.8%と、8割以上の人が前向きな意向を示した。
夏休み期間中、特にお盆時期における子どもの預け先についてのニーズを尋ねると、「子連れ出勤時に子どもが安全に過ごせる環境整備(例:子連れ出勤者専用スペース、安全対策など)」や、「子連れ出勤を許可する制度やルールの明確化」が上位に挙がった。
「夏休み期間中も利用できる学童保育や放課後児童クラブの充実」や、「料金が比較的安価な預け先サービス」といった選択肢よりも、職場での受け入れ態勢に関するニーズが高い結果となった。
本調査は7月3〜7日、小学生の子どもを持つ全国の共働き世帯の既婚者(25歳〜45歳)958人を対象に、インターネットで実施した。
全員が「一律週40時間」働く必要ある? “短時間正社員”が問い直す、職場の常識
AIが「都内の子育て支援制度」を自動提案 ツールを無料提供した狙いは?Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング