夏休みの預け先問題、6割が「困っている」 広がる子連れ出勤への期待

» 2025年07月22日 14時28分 公開
[ITmedia]

 クラウド給与計算ソフトなどを手掛けるfreee(東京都品川区)は、小学生の子どもを持つ全国の共働き世帯の既婚者958人を対象に、子連れ出勤に関する調査を実施した。その結果、お盆を含む夏休み期間中に「子どもの預け先が見つからず困った経験がある」と回答した人は67.3%に上った。

子連れ出勤に関する調査(出所:ゲッティイメージズ)
お盆の時期を含む夏休み期間中、子どもの預け先が見つからず困った経験があるか(出所:プレスリリース、以下同)

 困った経験があると答えた人に対し、その影響について聞いたところ、「仕事を休んだ」「時間単位の有給休暇などを取得した」といった回答が半数以上を占めた。

預け先が見つからなかったことで、どのような状況になったか

 小学生の子どもを職場に連れていく「子連れ出勤」については、「利用してみたい」(33.0%)、「利用を検討したい」(35.4%)と、合わせて68.4%が前向きに捉えていることが分かった。

小学生の子供を職場に連れてくる「子連れ出勤」について、どう感じるか

 一方で、「子連れ出勤が職場に迷惑がかかるのではないかという不安を感じるか」との質問には、「強く感じる」(39.2%)、「やや感じる」(47.2%)と、8割以上が不安を抱いていることが明らかになった。

子連れ出勤について、職場に迷惑がかかるのではないかという不安を感じるか

 「もし職場に迷惑がかからないような環境やサポート体制が整っていれば、子連れ出勤を利用したいと思うか」を聞いたところ、「強くそう思う」が37.4%、「ややそう思う」が47.8%と、8割以上の人が前向きな意向を示した。

もし職場に迷惑がかからないような環境やサポート体制が整っていれば、子連れ出勤を利用したいと思うか

 夏休み期間中、特にお盆時期における子どもの預け先についてのニーズを尋ねると、「子連れ出勤時に子どもが安全に過ごせる環境整備(例:子連れ出勤者専用スペース、安全対策など)」や、「子連れ出勤を許可する制度やルールの明確化」が上位に挙がった。

 「夏休み期間中も利用できる学童保育や放課後児童クラブの充実」や、「料金が比較的安価な預け先サービス」といった選択肢よりも、職場での受け入れ態勢に関するニーズが高い結果となった。

夏休み期間中、特にお盆時期の子供の預け先について、どのようなニーズがあるか

 本調査は7月3〜7日、小学生の子どもを持つ全国の共働き世帯の既婚者(25歳〜45歳)958人を対象に、インターネットで実施した。

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