スキルシェアリングサービスを手掛けるココナラ(東京都渋谷区)は、「人材不足」に関する実態調査を実施した。その結果、63.1%が勤め先の人材不足を実感。また、77.3%が「今後、人材不足の不安や懸念がある」とした。
特に人材不足が深刻だった職種はIT系で、「ITエンジニア」や「システム保守・運用・管理」など、デジタル分野に専門性が求められる職種での人材不足が顕著だった。その他、「営業」や「販売・接客」などの事業部門から、「人事・経理」などの管理部門まで、幅広い業種での人材不足が浮き彫りとなった。
人材不足が業務に及ぼす影響・支障について、IT部門、開発・管理部門、クリエイティブ部門においては「技術・ノウハウの承継ができない」が最も多かった。事業部門では「従業員のモチベーション低下」が最多という結果に。また、どの部門においても「長時間労働・残業の増加」が上位3位に入っており、直接的な社員への負担がかかることへの支障が懸念されているようだった。
人材不足の原因1位は「業界全体の人材不足」(45.9%)で、以下「特定の技術・専門性のあるスキルを持った人材の不足・不在」(35.1%)、「採用による補充ができていない」(34.8%)と続いた。企業規模が小さいほど、「業界の人材不足」「採用による補充ができていない」に、企業規模が大きいほど「特定の技術・専門性のあるスキルを持った人材の不足・不在」に回答が集まった。
調査は6月、20〜69歳の男女5000人を対象に、インターネットで実施した。
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