寝台特急「北斗星」の個室が賃貸に さいたま新都心に登場、家賃は?(1/2 ページ)

» 2025年07月31日 16時23分 公開
[産経新聞]
産経新聞

 店舗や公共施設を併設した駅直結の複合賃貸住宅「ekism(エキスム)さいたま新都心」(さいたま市大宮区)に、かつて活躍した寝台特急「北斗星」の備品を取り入れたコンセプトルームが設けられ、注目を集めている。8月末まで入居申し込みを受け付けており、入居開始は10月の予定。

photo 寝台特急「北斗星」のA寝台個室「ツインデラックス」を再現した部屋=30日、さいたま市大宮区(鴨志田拓海撮影)
photo 「北斗星」のA寝台個室「ロイヤル」を再現した部屋。右は食堂車「グランシャリオ」の看板
photo 玄関付近には車両形式板などが飾られている

 北斗星は上野駅と札幌駅を結んでいた夜行特急で、平成27年に惜しまれながら引退した。その後、寝台客車内のベッドや備品は宿泊施設「トレインホステル北斗星」(東京都中央区)で使用されたが、コロナ禍の影響で令和3年に閉業。今回、「北斗星ルーム」として再出発する。

 賃貸で2戸用意され、それぞれ2人用個室の「ツインデラックス」と1人用個室「ロイヤル」をモチーフにしている。室内にはベッドをはじめ、客車内の灯具や扉などの備品が使用され、当時の寝台特急の雰囲気を味わうことができる。バルコニーからは「北斗星」が走行していたJR東北本線などの線路を一望できる。

photo 再現されたA寝台個室「ロイヤル」
photo 寝台特急として活躍していた「北斗星」のA寝台個室「ロイヤル」の室内(2015年撮影)
photo 「北斗星ルーム」のバルコニーからはJR東北本線などの線路を一望できる

 北斗星ルームの賃料は、9階のツインデラックスが19万円、10階のロイヤルが21万円(月額)。希望者向けの内覧会を8月下旬から9月初旬に開催予定という。

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