テレワーク Vs. 出社 50代会社員はどっちを希望する?

» 2025年08月05日 08時00分 公開
[サトウナナミITmedia]

 テレワークの普及や働き方改革の進展により、多様な勤務スタイルを選べる時代となった。そのような中、企業の中核を担う50代のビジネスパーソンは、リモートワークやハイブリッド勤務に対して、どのような価値観を持っているのか。希望する働き方に、他の世代と違いはあるのだろうか。

 会社・法人携帯業者を紹介するマッチングサイト「一括.jp」を運営するeclore(東京都新宿区)が、20〜60代の各世代の会社員100人ずつを対象に調査した。

photo 「日常・仕事でのAI活用」に関するアンケート調査(写真AC)

テレワーク Vs. 出社 50代会社員が希望する働き方は?

 希望する働き方について、最も多かった回答は「会社や業務内容に応じて柔軟に決めたい(特にこだわりはない)」となり28.0%に上った。「完全にオフィス勤務を希望する」が24.0%、「基本はオフィス勤務だが、週1〜2日はテレワークしたい」が20.0%で続いた。出社をベースとした働き方が上位となり、職場での対面コミュニケーションや業務環境を重視する傾向がうかがえる。

 一方「基本はテレワークだが、週1〜2日はオフィス勤務したい」は19.0%、「完全にテレワーク中心の働き方を希望する」は9.0%にとどまった。テレワークを中心とした働き方を選ぶ人は一定数いるものの、出社とのバランスを取りたいという意識の方が強いようだ。

photo 希望する働き方(eclore調べ)

50代会社員が考える「テレワークの魅力」とは?

 テレワークの魅力は、「通勤時間や移動の負担が軽減される」が最も多く62.0%。「自分のペースで仕事ができる(時間の柔軟性)」が30.0%、「テレワークに特に魅力は感じない(オフィス勤務がよい)」が23.0%で続いた。

 その他、「自宅で集中して作業ができる」が12.0%、「家庭やプライベートとの両立がしやすくなる」が8.0%、「職場の人間関係に気を遣わなくてよい」が7.0%となった。作業環境や対人関係に関して魅力に感じている人は比較的少数となり、「場所にとらわれず自由な環境で働ける」は2.0%にとどまった。

photo テレワークで魅力を感じる点(eclore調べ)

テレワークのデメリットは?

 テレワークを行う際の不安やデメリットは、「上司や同僚とのコミュニケーションが取りにくくなる」「労働時間とプライベート時間の区切りが難しい」がそれぞれ29.0%で上位となった。

 「特に不安やデメリットはない(問題なくテレワーク可能)」が22.0%で続いた。また「運動不足・健康面への悪影響が心配である」が20.0%と、生活習慣の変化に起因する懸念も見受けられた。

 その他「IT機器・ツール操作や接続トラブルが不安である」が16.0%、「仕事の評価が正当にされるか心配である」が12.0%、「自宅では集中できず、かえって業務効率が下がる」が9.0%となった。テクノロジーや人事評価、作業環境といった周辺要素が、一部の人にとって課題となっている様子が明らかになった。

photo テレワークを行う際の不安やデメリット(eclore調べ)

50代以外の世代は?

 なお、同社は20代、30代、40代、60代にもそれぞれ100人ずつ、希望する働き方についてアンケートを実施。上位2項目の結果は以下の通りとなった。30代は「完全テレワーク中心」が最多、40代と60代では「完全オフィス勤務」が最多となるなど、各世代ごとに希望する働き方に違いが見られた。

20代

  • 「会社や業務内容に応じて柔軟に決めたい(特に自分のこだわりはない)」(24.0%)
  • 「基本はテレワークだが、週1〜2日程度はオフィス勤務したい」(23.0%)

30代

  • 「完全にテレワーク中心の働き方を希望する」(25.0%)
  • 「会社や業務内容に応じて柔軟に決めたい(特に自分のこだわりはない)」(23.0%)

40代

  • 「完全にオフィス勤務を希望する」(32.0%)
  • 「基本はテレワークだが、週1〜2日程度はオフィス勤務したい」(19.0%)

60代

  • 「完全にオフィス勤務を希望する」(44.0%)
  • 「会社や業務内容に応じて柔軟に決めたい(特に自分のこだわりはない)」(20.0%)

 調査は7月16日にインターネット上で実施した。

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