デジタルマーケティングを手掛けるエクスクリエ(東京都新宿区)が、共働きで子どもがいる夫婦を対象に実施した調査によると、育児休業を「取得した」と回答した人の割合は、女性が51.3%だったのに対し、男性は33.8%にとどまったことが分かった。
育休の取得期間では、男性は「1カ月未満」(38.5%)が最多で、「1〜3カ月」(30.4%)、「4〜6カ月」(14.1%)が続いた。一方、女性は「7〜12カ月」(33.7%)が最も多く、「1年〜1年半」(22.0%)、「1年半〜2年」(15.6%)と続き、男女で差が見られた。
家事や育児の分担状況では、「食事の準備」や「子どもの体調不良時の看病」などの負担が女性に偏る傾向があり、特に「食事の準備」は80.4%の女性が「主に自分が担当している」と回答した。
また、「子どもとの遊び・会話の時間」について「夫婦で同程度」と回答した人の割合は、男性が58.7%であったのに対し、女性が41.0%にとどまり、夫婦間で17.7ポイントのギャップがあった。他の家事・育児項目においても、同様の傾向が見られた。
配偶者に対し家事・育児面で望むことは、「自分の疲労やストレスへの配慮」(男性:26.9%、女性:43.5%)が男女ともに最多で、特に女性の方が16.6ポイント高かった。「自分から積極的に家事・育児を担当してほしい」との回答も、男性の11.1%に対し、女性が27.0%と高かった。
一方で、「子どものしつけへの参加や教育方針について話し合いたい」とする回答は、男性が19.4%で、女性の13.7%を上回った。
出産や育児をきっかけに減少した時間については、「睡眠時間」(男性:20.0%、女性:41.4%)における男女差が顕著で、女性は男性より21.4ポイント高い割合で「減少した」と答えた。
本調査は6月30日、全国の20〜59歳の共働き夫婦(末子が高校生以下)の男女800人を対象に、インターネットで実施した。
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男性育休「会社にしてほしかったこと」は? 取得者のホンネCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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