山口伸
経済・テクノロジー・不動産分野のライター。企業分析や都市開発の記事を執筆する。取得した資格は簿記、ファイナンシャルプランナー。趣味は経済関係の本や決算書を読むこと。 X:@shin_yamaguchi_
東京23区内は電車や地下鉄が張り巡らされており、交通の便は不足がないように思える。地下鉄を例に挙げると、1960年代から70年代に現在の日比谷線や東西線、千代田線や有楽町線などの路線が開業した。地上では1985年に埼京線が生まれ、2000年代に入っても湘南新宿ライン、上野東京ラインが開通している。
もはやこれ以上、鉄道を敷く余裕がないように見えるが、新線や延伸の計画は複数存在する。例えばつくばエクスプレス(TX)は日本橋までの延伸が有力で、湾岸エリアでは新路線が開業予定だ。23区内および近郊の新線・延伸計画をまとめていく。
2005年に開業したTXは、秋葉原と茨城・つくばを結ぶ。開業以降、沿線が発展していった。流山おおたかの森は有数の住宅街として知られる。
2045年に茨城、都内の両方で延伸を計画しており、茨城ではつくば〜土浦、都内では秋葉原から東京駅方面まで延伸させる計画だ。東京新駅の場所については、(1)東京駅直下、(2)丸の内側、(3)八重洲側(日本橋付近)の3案が出ている。
TXは後述する「都心部・臨海地域地下鉄」との接続を想定しており、単純な距離を考えると八重洲側の可能性が大きいといえる。茨城県が公表した資料でも、TX新東京駅が地図上の八重洲側に描かれている。
茨城県の資料によると、秋葉原から東京新駅間の所要時間は約3分。山手線があるため両駅間だけで見ると効果が薄いように見えるが、県によると東京駅〜土浦間の所要時間が短縮されるという。具体的には、常磐線快速で74分かかるところがTXでは約65分に短縮されるとしている。
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