地方都市では2018年の調査開始以降、景観を生かした効率的な街づくりを進めてきた盛岡市、松山市、愛知県岡崎市の順位が上昇傾向だ。ただ、地方への人流は、東京−大阪間に比べて圧倒的に少なく、「地方誘客」が都市の魅力向上の課題となるという。
調査は政令指定都市、県庁所在地、人口17万人以上の136都市を対象に行った。東京23区は別に分析しており、今年は港区、千代田区、中央区の順で都心3区が上位を占めた。
都市の再開発をめぐっては、人手不足や資材高で建設費が高まり、全国的に遅れが見られている。ただ今年の調査は、2〜3年前に国土交通省に開発許可申請が出された再開発が対象で、結果に遅延影響は反映されていないという。
同財団業務理事の市川宏雄・明治大学名誉教授は「3年後くらいに遅延の影響が見えて来る。東京23区で見ると現時点で都心3区は持ちこたえ、それ以外の地域は遅れ出している。『二極化』が進むのではないか」と分析している。(織田淳嗣)
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