企業向け教育研修事業を手掛けるジェイック(東京都千代田区)は、20〜29歳の正社員118人を対象に、「“上司の熱意”が仕事のモチベーションに与える影響」に関する調査を実施した。その結果、仕事への意欲を下げる上司の行動1位は「指示が雑で、部下の育成に意欲がみられない」だった。
意欲を下げる上司の行動として最も多かった「指示が雑で、部下の育成に意欲がみられない」は全体の73.9%が回答した。「チームや部下の意見に耳を傾けない」(56.5%)、「仕事への責任感が感じられない」(55.1%)、「会社や仕事に対する不満や否定的な言動が多い」(42.0%)が続いた。
「職場の上司に仕事への熱意が感じられない場合、意欲は下がるか」を聞いたところ、「とても下がる」が16.1%、「やや下がる」が42.4%となり、合わせて6割弱が「意欲が下がる」と回答した。
熱意が無いと感じた上司の行動について、自由記述で聞いたところ「会話のほとんどが生返事で返される」「仕事を部下に押しつける」「仕事中に定期的に私用の携帯を確認している」「始業後、部下に指示を与える前にタバコ休憩に行ってしまい、30分程度仕事が進まないことがままある」などが寄せられた。
仕事への熱意が感じられない上司が職場にいることの影響としては、「業務効率が低下する」(68.1%)が最も多かった。「職場の雰囲気が悪くなる」(66.7%)、「チームワークが悪化する」「自身の仕事へのモチベーションが下がる」(ともに62.3%)が続いた。
ジェイックの近藤浩充取締役は調査結果を受けて、「20代正社員は上司に、単に指示命令を下すのではなく、仕事のやり方や目標達成の道筋を具体的に示し、自身の成長を導く伴走者としての役割を求めている」とコメントした。
本調査は5月13日〜8月8日、ジェイックの就職支援サービスを利用して正社員就職した20〜29歳の118人を対象に、インターネットで実施した。
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