エレベーターでの所作やオフィス訪問時における服装の注意点について、研修講師・コンサルタントとして活躍している三上ナナエさんに話を聞いた。
――上司やクライアントと一緒にエレベーターに乗る際、気をつけるべき点はありますか?
まず前提として、エレベーターでは安全が最優先です。その上で、誰かが先に乗っていた場合や操作してくれている場合は、上司やお客さまに先に入ってもらうのが基本です。
一方、誰も乗っていない状態でエレベーターが来た場合は、部下や後輩が「お先に失礼します」と一言添えて先に入り、「開く」ボタンを押して上司を迎えるのがマナーです。
昔は外からドアを手で押さえる人もいましたが、最近は安全上の理由で推奨されていません。ボタン操作による配慮が現代のビジネスマナーとされています。
――エレベーター内での立ち位置にもルールはありますか?
あります。例えば4人で乗る場合、操作盤の前は部下やホスト側の人間が立ち、その斜め後ろが最上位の人の定位置(上座)とされています。次位の人は、その隣に立つのが一般的です。ただし、エレベーターは一時的な空間なので、過剰に意識しすぎず、自然に立つことも大切です。
――降りるときの振る舞いで気をつけることはありますか?
基本はお客さまや上司が先に降りることです。ボタンの前に立っていた人は最後に降り、「右にご案内いたします」など軽く声をかけると、丁寧な印象になります。
また、エレベーター内は会話が響くため、業務上の会話や機密情報のやり取りは控えることも重要です。
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