「AI面接官による面接は、候補者各自のPCを使用して実施します。会社など、どこかに出向く必要はなく、24時間・365日対応可能です。事前に入力したエントリーシートに関連する質問や、企業側が設定した質問事項を聞きます」(小澤氏)
認証後、ブラウザ上でエントリーシートを入力し、その後に面接が始まる。書類選考と1次面接の両方をAI面接官が担当するようなイメージである。
AI面接官は実際の人間のように会話の深掘りもできる。AI面接官が「学生時代に頑張ったこと」を尋ね、候補者が「学園祭」に関連する内容を答えた場合、AI面接官は次の質問で「学園祭の詳細や実施期間」などを聞いてくる可能性があるという。候補者が回答を終了した後にボタンを押すと次の質問に移る仕組みだ。
AI面接官はどのように候補者を評価するのだろうか。
「候補者が回答した内容をテキストデータにして、それを基にスコアリングします。評価基準は経済産業省が提唱する社会人基礎力です。社会人基礎力は12の能力要素から構成されますが、採用企業側で重みづけもできるため、AI面接官のスコアリング基準は企業によって異なります」(同)
社会人基礎力には「働きかけ力」「ストレスコントロール力」「計画力」など12の能力要素が含まれる。AI面接官はあくまで、ビジネスパーソンとしての基礎的な能力を聞くというわけだ。
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