新聞を主なニュースの情報源とする人は、根拠が不確かな「陰謀論」へと向かう思考に陥りにくい傾向にあることが26日、スマートニュースメディア研究所の調査で分かった。動画系SNSを主な情報源にする人は陰謀論的思考が高まりがちな傾向も判明した。
研究所は、報道各社と提携してアプリで記事を配信しているスマートニュースが社内に設けたシンクタンク。調査は全国の男女(18〜79歳)を対象に今年1〜3月に郵送形式で実施し、2117人から得た回答を有識者メンバーらが「社会的対立と陰謀論」をテーマにリポートにまとめた。
調査では、オンラインニュースを含む新聞と動画投稿サイトなどのSNSをそれぞれ主な情報源とする利用者に質問し、陰謀論に陥りやすい傾向を数値化して比べた。
メディアの種類と陰謀論的思考の間に関連がみられることが分かり、分析を担当した東京科学大環境・社会理工学院の笹原和俊教授は「新聞など既存メディアに対する不信感や不満といった感情が背景にある可能性もある」と指摘した。
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