ひらがじゃんのユーザー層は幅広いが、中でも多いのが30代の男女だ。特に麻雀ゲームでは珍しく女性比率が高く、4割ほどが女性のユーザーだという。杉浦氏は「小学生くらいのお子様がいる主婦層に受け入れられたのがとても大きい」と語る。
さらに、小学校などの教育現場や、老人ホームでの活用も拡大している。当初は、家庭で親子が遊ぶイメージで開発したが、想定外の場所でも広がりを見せている。
2025年9月には、群馬県桐生市内の小学2年生の国語の授業で使用された。授業では沢山の言葉を作れるようにルールをアレンジして活用。
同社によると、ゲームを通して「相手の考えを想像する力」「伝える力」「チームワーク」が自然と育まれるよう設計されており、教育関係者からも「授業や課外活動に取り入れやすい」「対話力を養える」と高い評価を得ている。
児童からは「ひらがじゃんが世界に広がってほしい」といった声も寄せられた。杉浦氏は「児童の皆さんの楽しそうに考えて遊ぶ姿がとても印象的だった」と振り返る。
当初の販売目標である200個から数十倍の反響を呼んだひらがじゃんは、麻雀の裾野を広げる新たな知育ゲームとして定着しつつある。今後についてNEXTは、競技感の出る商品や、他言語版、商品のサプライの拡充などを検討している。
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