絵本ナビは現在、メディアを中心にさまざまな事業を展開する。出版社やファミリー向け商品を販売する企業への広告事業、幼稚園・保育園向けの法人販売といったB2B事業に加え、オンライン英語学習サービスや定期購読サービス、オリジナルグッズ販売など、B2C事業も拡充している。
絵本のキャラクターなどを活用したぬいぐるみやマグカップなどのグッズ展開では、子どもはもちろん、大人が自分のために買うケースも増えているそうだ。絵本ナビのサイトだけでなく、書店での販売も実施している。金柿社長は「IP(知的財産)の活用では、絵本もコミックに負けないポテンシャルがあるのではないか」と語った。
ネット書店として展開すると大手の競合ネット書店に勝てないと考え、絵本好きのユーザー2000万人が集まるメディアとしての価値を軸に事業を広げた。絵本ナビの利用者が増えるほど、関連事業の収益が増えていくようにしたという。
「絵本の最上の体験は、紙の絵本を親の膝の上で読んでもらうこと。紙の絵本をデジタルにしていきたいというわけではない」と金柿社長は強調する。全ページ試し読みや絵本ナビプレミアムなどデジタルを通じて絵本に触れる機会を増やす――。絵本ナビは今後も、絵本との接点を広げる新たなサービスを展開していく方針だ。
チャンネル登録者35万人→合計300万人 『コロコロコミック』が小学生男子相手に“本気”でやったこと
この記事にも誤字があります “日本語の間違い本”が話題の理由Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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