ファミリーマートは10月28日、11月に東京で開催される「デフリンピック」に合わせ、障害者支援サービスを手掛けるミライロ(大阪市淀川区)が提供する「ミライロ・コネクト オンライン手話通訳サービス」を導入すると発表した。11月4〜30日まで、会場周辺のファミリーマート48店舗で実施する。
同サービスは、店舗に設置されたPOPの二次元コードを、利用客が自身のスマートフォンなどで読み込むことで、ブラウザを通じて手話通訳者につながる仕組みだ。専用アプリのインストールは必要ない。
オンライン上の手話通訳者を介して、利用客は手話で、店舗スタッフは音声でコミュニケーションできるようになる。
導入店舗では、スタッフのサポートスキル向上のため、あいさつを中心とした手話講習会や動画マニュアルの配信といった研修を実施。研修プログラムは、手話検定の資格を持つ社員が監修した。
ファミリーマートではこれまでも、聴覚や言語に障害のある人の買い物をサポートする取り組みを実施してきた。2022年からはレジカウンターに、接客時に利用客へ確認する内容を記載した「指さしシート」や「コミュニケーションボード」を設置している。
ミライロの垣内社長は、コンビニには商品の購入だけでなく、チケットの発券やATM利用など、店舗スタッフとのさまざまなコミュニケーションが発生することを指摘。「“聞こえない・聞こえにくい人など”にとっての第一言語である手話でストアスタッフとのコミュニケーションをかなえられることは、ファミリーマートが選ばれる理由にもなり得る取り組み」だとコメントした。
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