JR東海は、リニア中央新幹線の新型試験車両L0系「M10」の試乗会を10月31日に開催し、車内を報道陣に初公開した。「M10」は開業する際に使用される車両のベースとなる予定で、同社によると「完成形に近い」という。
座席は横4列で、背もたれは15度ほどリクライニングした状態で固定。終着駅で進行方向が変わる際に自動で回転する機能も搭載している。これまで背面に設置されていたテーブルは、小型化しアームレスト付近に収納された。
実際に座ってみると、想像以上に快適だった。頭上の圧迫感を軽減するため荷棚は小さくなり、スーツケースを置きやすいよう足元のスペースが広々と確保されている。背もたれが傾いた位置で固定されていることも、安心感につながった。
これまでの新幹線の座席は、乗車した際に背もたれがほぼ直立しているためリラックスできず、また後ろの人が大きなスーツケースを持ち込んでいると背もたれを全く倒せないこともあった。「M10」では、そうした心配がなさそうだ。
天井には走行時の振動音などを低減するため白い幕が張られており、プロジェクターで試験走行の概要などを紹介する映像が投影できるようになっている。実際の営業時に映像を投影するかは未定という。
次の「新幹線」はどこか 計画をまとめると“本命”が見えてきた?
東横インの「47都道府県バッジ」が人気 富士山は静岡か山梨か、小さな争奪戦copyright (c) Sankei Digital All rights reserved.
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