野村総合研究所(東京都千代田区)は、日本企業のCIO(最高情報責任者)またはそれに準じる役職者を対象に「ユーザー企業のIT活用実態調査」を実施した。その結果、半数近くの企業でIT予算の増加傾向が続いている一方、リテラシー不足や人材不足などの課題があることが分かった。
企業はどんな人材やスキルを備えるべきだと考えているのか。最も必要とされたのは「プロジェクトマネジャー」で80.1%に上った。以降、デジタル技術を理解してそれをビジネスに生かすことができる「ITストラテジスト」(71.9%)、業務プロセスや事業課題を分析し、最適なシステム要件を策定できる「ビジネスアナリスト」(66.5%)が続いた。
一方、実際に「ITストラテジスト」を保有している企業は29.6%にとどまり、ニーズとのギャップがうかがえた。
2025年度に「自社のIT予算が前年度と比べて増加した」企業は49.0%に上り、「減少した」企業は7.5%にとどまった。
半数近くの企業でIT予算の増加傾向が続いている一方、「増加した」企業の割合は2024年度(59.0%)と比べて10.0ポイント低下しており、IT予算の伸びはやや鈍化している様子がうかがえた。
2026年度のIT予算は、47.5%の企業が「2025年度よりも増加する」と予想。「減少する」と予想した企業の7.8%を大幅に上回った。
生成AIを「導入済み」の企業は57.7%で、2023年度の33.8%、2024年度の44.8%に続いて増加した。一方「今後検討したい」と答えた企業は15.2%で、2024年度と比べて4.8ポイント低下した。
ソースコードを書かない、または最小限の記述でプログラム開発を行う「ノーコード/ローコード開発」の導入率は2024年度から4.9ポイント増加して51.0%に達した。野村総合研究所は「システム開発の効率化や、専門知識がないユーザーが自ら開発を行う『市民開発』における利用が拡大していると推測される」とした。
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