しかし、2008年のリーマン・ショックによる不況の影響もあり、事業は次第に苦戦。2010年には韓国ロッテリアに買収された。買収額はわずか100円で、約14億円の負債も引き継ぐ形だった。
韓国ロッテリアの健闘もあり、店舗数は徐々に回復し、2017年には100店舗近くまで拡大。さらに2010年代にはインバウンドが急増し、和食に飽きた観光客がバーガーキングを訪れるようになった。世界的ブランドとしての安心感も追い風となり、顧客数は着実に伸びていった。
また、2015年には“ポスト・マクドナルド”といわれたシェイクシャックが上陸し、日本のハンバーガー市場にも変化が見え始めた。安価なファストフードだけでなく、少し高くても本当においしいものを求める“本物志向”の層が広がっていったのだ。
バーガーキングが愚直に貫いてきた、パティを直火で焼くシンプルな調理スタイルと、牛肉の旨みを最大限に引き出す姿勢は、この“本物志向”の潮流と重なり、じわじわと支持を集めていった。
「バーガーキング」12月に25店舗オープン 2025年末で337店舗に
「倍々ゲーム」のバーガーキング 人気の背景と「600店舗」に向けた死角とはCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング