横浜で育ったXRエンタメ 1年で見えてきた新しい観客像(2/2 ページ)

» 2025年12月10日 08時56分 公開
[産経新聞]
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来年には「浮世絵」

 現在のコンテンツは、4500年前のエジプトやピラミッド内部に飛び込む「ホライゾン・オブ・クフ」と、マネやルノワールら巨匠が起こした美術界のムーブメントを追って1874年のパリなどを旅する「印象派画家と過ごす夜」の2本。仏XR制作会社「エクスキュリオ」の作品で、専門家の監修による緻密な考証が自慢という。

photo XR作品「印象派画家と過ごす夜」の一場面 © Excurio GEDEON Experiences  Musee d’Orsay

 今後は全国主要都市への展開を目指しており、来年1月23日には2号館がオープン予定。名古屋鉄道系のレジャー会社と提携し、名古屋の繁華街・栄の大型商業ビル内に開く。

 ただ、課題もある。約45分の体験時間に対し、料金は4千円(土休日5千円、4人以上は割引)と安くない。「一度体験すればリピーターになってもらえるが、XRの面白さを伝えるのは難しい」と大橋代表。「さまざまな手段で丁寧に魅力を発信していきたい」と気を引き締める。

 シネマリープは現在、独自の作品制作を進めている。テーマは日本文化の粋の一つ、浮世絵。来年のベネチア国際映画祭などへの出展を目指し、秋ごろからイマーシブ・ジャーニーで提供する計画だ。大橋代表は「引き続き日本の歴史や文化を生かしたXR作品を作り、世界各国へ輸出していきたい」と夢を語る。(山沢義徳)

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