近年の猛暑で、屋外作業での需要が高そうだが、REON POCKETは主に通勤中の使用者が多いという。
「主な使用者は都市圏のビジネスマンで、ユーザーシーンの50%が通勤です。20カ国以上で販売していますが、どの国でもその傾向は変わりません。日本では屋外作業での利用者も一定数いるのですが、海外ではあまり見られません。反対に外国人の中で高いのが旅行の用途です。
展開しているのが20カ国以上もあると、国によって使用者の体型や年齢層が異なり、ワークスタイルや服装も異なります。国別に設計を変えるのは現実的ではないので、主軸の通勤者をターゲットとして商品設計のバランスを考えました」(伊藤社長)
猛暑が続く近年では、通勤者をターゲットとした冷却商品に注目が集まる。冷蔵庫で冷やして繰り返し使うネッククーラーやファンが量販店に並び、男性による日傘の使用も一般的となった。屋外での冷却需要は今後も伸びていきそうだ。
5月に発売したREON POCKET PROの市場推定価格は3万円前後。冷却はレベル1〜5の5段階、加温はレベル4まで4段階に調節できる。充電時間は200分だ。持続時間は冷却のレベル1で約34時間、レベル5で約5.5時間。加温の場合はレベル1で約10時間、レベル4で約5.5時間である。35度の室内環境では、体表面部分を22.6度まで下げられるという。センサーが付いており、スマホでターゲット温度を設定すると、冷却と加温を自動で切り替えられる。
「冷やす場合、接触部の温度が20〜22度前後になるように設計しています。氷を肌に当て続けると痛みを感じるように、冷やしすぎると気持ち良くなりません。発熱もネックになります。快適に感じるような設計にしました」(伊藤社長)
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