ローソン、「オフィス特化型店舗」を大阪にオープン スマホレジや遠隔接客を導入

» 2025年12月17日 06時30分 公開
[ITmedia]

 ローソンは12月16日、KDDI大阪第2ビルの社員専用フロアに「ローソンKDDI大阪第2ビル店」(大阪市)をオープンした。東京・高輪のKDDI本社内にある「S KDDI高輪本社店」(以下、高輪本社店)と同様に、オフィス環境に特化した「Real×Tech LAWSON」の実験店舗として位置付ける。

ローソンKDDI大阪第2ビル店(出所:プレスリリース)

 ローソンとKDDIは、テクノロジーを活用したオフィス向けコンビニの展開に力を入れている。今回の新店舗は、高輪本社店での取り組みを踏まえたもので、KDDIの他事業所へ展開する第1弾となる。

 店舗では、レジに並ばずに決済まで完了できるスマホレジ機能を備えた「オフィスローソンアプリ」を導入した。アプリ内に決済データを集約し、個人の購買履歴に応じた商品のレコメンドなども行う。

チェックイン用端末、「オフィスローソンアプリ」(7月に高輪本社店の発表会で撮影、以下同)

 同アプリを導入している高輪本社店では、朝や昼など混雑する時間帯を含め、店舗滞在時間が平均2.5分に短縮されたという。利用客からは「業務中の買い物時間の削減につながった」といった声が寄せられているそうだ。

 一方「社員割引やポイント還元などがあるとモチベーションがあがる」といった意見もあった。こうした声を受け、タイムセール情報の配信や社員向けクーポンの配布といった施策も開始した。

 この他、日中に長時間職場を離れられず医療機関を受診しにくいといったニーズに対応するため、通信契約や服薬指導など生活インフラの相談ができる遠隔接客サービス用のブースを設置する。AIや飲料陳列ロボットなどを活用した店舗運営、デジタルサイネージによる販促強化も進める。

KDDI本社に展示されている「AIサイネージ」や「飲料補充ロボット」

 今後は新宿などKDDIの複数の事務所へ順次拡大する予定だ。ローソンは他企業のオフィスへの展開も目指すとしている。

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