「リカバリーウエア」人気が高まりを見せている。
ワークマン(東京都台東区)が、9月1日に全国で販売を開始したリカバリーウエア「MEDiHEAL」(メディヒール)は、初回生産分の211万着がわずか16日間で完売。店頭から商品は消え、“在庫ゼロ”の状態が続いた。これに対し、同社は12月下旬から在庫を復活させ、さらなる売上拡大に向けて動き出している。
なぜ、メディヒールはこれほどまでに売れたのか。そして、この2026年もこの流れは続くのか――、ワークマン広報部の小雀杏実氏に聞いた。
同社では、流行の背景には「タイムパフォーマンスの高さ」への需要の高まりがあると分析している。
コロナ禍で人々の健康志向が高まり「疲労回復=自分を高めるもの」へと意識が変化してきた。また、デジタルコンテンツの発達により、“疲れ”を可視化できるようになっている。
「しかし、仕事や家事などに追われる中、新しく疲労を回復するための時間を作るのは簡単ではありません。そこで『着るだけで疲労回復』という、元の生活に取り入れやすく、新たな時間を必要としないリカバリーウエアに注目が集まっていると考えます」(小雀氏)
同社がこの市場に参入したのは2021年。当時は「着るエナジードリンク」をコンセプトに、現場で働く職人向けに体の動きをサポートするウエアとして販売していた。
その後、作業服を扱わない「#ワークマン女子」「Workman Colors」といった業態拡大に伴って顧客が多様化。それに合わせて幅広い層が着用できるようにと、ルームウエアへと展開を広げていった。
他社のリカバリーウエアと比較した際のメディヒールの大きな特徴が価格帯だ。1万〜2万円の商品が主流な中、メディヒールは上下セットで3800円と、低価格を実現している。
「メディヒールは一人でも多くの人の回復に貢献したいという思いから生まれたブランド。そのため、『価格設定』を起点に製品を開発しています」
低価格での販売を実現できている主な理由は、全国1086店舗で販売するため大量生産が可能であること。また他社のアパレルと異なる「工場閑散期」に集中生産することでコストを抑えている。
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