端っこに追いやられた僕は、メインテーブルに置かれた「プレミアム□△※」を凝視する。実験開始だ。観察ポイントは、誰が最初に瓶ビールに手を伸ばすか。
結果はすぐに出た。
実験対象となった3回のうち最初の2回において、企業所属の課長クラスの人が最初に瓶ビールを取り、①学生→②自分の上司→③自分の後輩→④自分、という順にお酌した。見ていても、観察中であることを忘れそうになるほどの見事な手さばき。流れるようにお酌していく。
しかも、最後に自分のグラスにビールを注ぎ始めたとき、ちょうど1本目の瓶が空になると、すかさず2本目の瓶を手に取り、自分のグラスを満たすという高度な技を披露する。
金間ゼミ生が2連敗する中(これは勝負じゃないですよ)、3回目のチャンスでは、観察者である僕が少し介入することにした。僕は店員さんが運んできた瓶ビールを直接受け取り、それを学生のひとりに手渡してみた。
結果、その学生は何事もなかったように、僕から受け取った瓶ビールをテーブルの真ん中に置いた。
(おい!)と思い、さらによく見てみたところ、微妙に企業の人に近い位置へ置いているではないか(なんというZ世代力)。
学生連合の3連敗が確定した瞬間だ。
3回の実験の結果「今の若者はお酌ができない」という仮説は支持された。比較的懇親会慣れした僕の教え子たちですらこうなのだ。仮説は検証され真実となったと言っていいだろう。
部下に「仕事は終わってないですが定時なので帰ります」と言われたら、どう答える?
部下から「給料を上げてください」と言われたら、上司のあなたはどう返す?Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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