新入社員に「お酌」は教えるべき? Z世代とコンプラ時代の飲み会作法(1/3 ページ)

» 2026年01月02日 06時00分 公開

この記事は、金間大介氏、酒井崇匡氏の著書『仕事に「生きがい」はいりません 30年の調査データが明かすZ世代のリアル』(SBクリエイティブ、2025年)に、編集を加えて転載したものです(無断転載禁止)。なお、文中の内容・肩書などは全て出版当時のものです。

 特に昨今よく耳にする話題から入ろう。ずばり「今の若者は本当にお酌ができないのか」問題だ。

 実は僕の中では、もう結論は見えている。が、ここは研究者としてしっかり検証しなければならない。仮説は実証して初めて真実になる。

 ということで、学生たちを使った実験をしてみた。

 (むろん、僕がそんな実験をしているとは金間ゼミ生は露ほども知りません。この本を読んで初めて知ったかも……ごめんなさい)。

若者は本当に「お酌」ができないのか(出所:ゲッティイメージズ、以下同)

 実験の舞台は、いわゆる居酒屋さん。ただし、チェーン展開している居酒屋は除く。理由は、特に低価格帯のチェーン店ではビールを含め、ほぼ全てのアルコールがグラスで来るためだ。それではお酌の実験はできない。よって、瓶ビールを扱う居酒屋に入ったときが実験のチャンス! すかさず観察を開始する。

 検証できたのは合計で3回。いずれも大企業で研究開発や人事に従事する人たちとの懇親会だ。金間研究室では、産学連携型の共同研究を数多く実施しているため、企業所属の人たちが懇親の場を設定してくれることも多い。

懇親会で学生を観察した

 これが格好の観察対象となる。金間ゼミ生からすれば、明らかに目上と言える企業所属の部課長が座敷の対面に座っている。

 令和の今「とりあえずビール」はもうとっくに死語だ。とはいえ、10人いれば3、4人はビールから入る。程なくして店員さんは学生と部長さん、課長さんのちょうど真ん中に瓶ビールを置いていく (店員さん、完璧です)。

 ちなみに金間ゼミ生の多くは、いわゆる「偉い人」の前に座ることを嫌がらない(しかも遠慮なくよく食べる)。よって、だいたい僕は端っこに追いやられる。

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