原付はもはや「足枷」か…… 規制強化を受けてバイクメーカー各社が新規開発に消極的なワケ(2/3 ページ)

» 2026年02月05日 05時00分 公開
[山口伸ITmedia]

メーカーにとって原付はもはや「足かせ」

 4月1日から、原付一種に「新基準原付」が導入される。「排気量125cc以下かつ最高出力4.0kW以下」の二輪車両が原付一種に区分されることとなり、普通自動車免許・原付免許で乗れる二輪の出力が向上する形だ。

 新基準原付の導入は、2025年11月に適用された排出ガス規制が関係している。同規制において、最高時速100キロ以下の二輪車は炭化水素の規制値(走行1キロ当たり)が300ミリグラムから100ミリグラムに厳格化した。

同じく12月にホンダが発売したスーパーカブ110 プロ Lite(同前)

 技術的な問題から50cc以下で新規制を満たすことが難しいため、メーカーの要望を踏まえて「新基準原付」が導入された格好だ。新規制により、各社は50cc以下の原付の生産を10月末で終了した。

 50cc以下の二輪は各社にとって足枷になっていた。ホンダは2025年3月期に二輪事業で2057万台を売り上げたが、国内向けはわずか20万台ほど。販売の主軸はアジアだ。海外では小型でも100cc以上が相場であり、50cc以下の原付は「ガラパゴス化」の象徴とされている。

 国内市場を見ると、原付一種の販売台数は1982年のピーク(278万台)から減少し続け、2024年度は11万台となった。

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