instaxは1998年の発売以降、累計1億台以上を販売している。同社の2025年度上期における、instaxを含むイメージングセグメントの売上高は2915億円(前年比13%増)、営業利益は804億円(同21%増)と好調だ。
需要拡大に対応するため、チェキフィルムの生産設備に約50億円を投資し、2026年春から順次稼働させる計画を示している。
instaxの中でも、従来のアナログカメラが安定的な人気を保つ一方で、ハイブリッドカメラやプリンターも人気が高まっている。中でもEvoシリーズは、グローバル市場で高い評価を得ており、高井さんは「Evoシリーズをより強化していく。エボシネマで、さらに勢いをつけたい」と語る。
生成AIの普及によって、画像や動画の編集が誰でも容易にできるようになり、現実と想像の境界が曖昧になっている。
こうした状況の中、チェキが果たすべき役割について高井さんは、「写真や映像を作品として捉えるのではなく、人とのつながりや伝えたい思いを形にする、ツールとしての役割をコアに掲げている」と語る。
デジタルで簡単に加工・共有できる時代だからこそ、物理的に「手渡す」という行為に価値がある。
「デジタルの進化はタイパや効率性を上げる良い側面がある。われわれはデジタル×アナログという両方のいい面を取って、人間にとっての本質的な価値を実感できる商品を提供していきたい」と高井さんは展望を語る。
スマホで簡単に共有できる時代に、あえて「手渡す」という体験。エボシネマは、チェキの新たな可能性を示す一手となるだろうか。
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