麺類は「餃子の王将」が800円前後で提供し、家系や豚骨などの専門店では「1000円の壁」を超えることが当たり前となった。日高屋は値上げをしたものの業界内では最安値クラスであり、サイゼリヤと同様、安値をキープすることが集客につながっている。
2021年2月期、2022年2月期は外出自粛や飲酒需要の低迷に見舞われたが、それ以降は客数が増え続け、業績はコロナ禍以前の水準を上回った。冒頭の通り今期も好調で、売上高600億円・営業利益60億円を見込んでいる。
2025年2月期の既存店客数は前年比で8.7%増え、2020年2月期の水準を上回った。2026年2月期は1月までで前年比4.1%増を記録し、さらに客が増えている。
サイゼリヤと日高屋に同業態で価格競争をしかけられる競合は現れそうにない。サイゼリヤはオーストラリアの自社工場でハンバーグとソース類を生産しており、独自の供給網を築き上げた。日高屋も埼玉県の自社工場から材料を配送し、ドミナント出店で効率化を実現している。極端な円高にならない限り、両社の業績は今後も堅調に推移しそうだ。
山口伸
経済・テクノロジー・不動産分野のライター。企業分析や都市開発の記事を執筆する。取得した資格は簿記、ファイナンシャルプランナー。趣味は経済関係の本や決算書を読むこと。 X:@shin_yamaguchi_
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