なぜ「パズドラ」に続くヒット作が生み出せないのか “物言う株主”に狙われたガンホーと任天堂の違い(1/3 ページ)

» 2026年04月20日 05時00分 公開
[山口伸ITmedia]

著者プロフィール

山口伸

経済・テクノロジー・不動産分野のライター。企業分析や都市開発の記事を執筆する。取得した資格は簿記、ファイナンシャルプランナー。趣味は経済関係の本や決算書を読むこと。 X:@shin_yamaguchi_


 3月30日、ガンホー・オンライン・エンターテイメント(ガンホー)は定時株主総会を開き、アクティビスト(物言う株主)が提出した10議案を全て否決した。強気の提案をしたアクティビストは「ストラテジックキャピタル」で、現在はガンホー株の9.65%を保有している。

 ガンホーがアクティビストに狙われた背景には「パズル&ドラゴンズ(パズドラ)」依存体質がある。パズドラに続くヒット作を生み出せず、近年は減収減益が続いていた。アクティビストの提案は退けられたが、業績の改善が急務と言える。

パズドラ以降、ヒット作に恵まれないガンホー(出所:同社公式Webサイト)

否決された議案の内容は……

 総会の資料によると、今回否決された議案は株主還元や社長の退任を求める内容だ。一部抜粋すると、次の内容を提案していた。

  • 取締役会長を社外から選任する
  • ゲームタイトル別売上高の開示
  • 約169億円の剰余金配当の実施

 ガンホーの取締役会は総会に先だって全10議案への反対を表明。ゲームタイトル別売上高の開示については、機密情報が他社に知られるおそれや、ゲームユーザーへの悪影響などを理由に反対していた。

 冒頭の通りストラテジックキャピタルは株式の約10%しか保有していないため、同社の提案は退けられた。ちなみにガンホーでは過半を握る株主はいない。株価は2013年に1万円超のピークを記録して以降、低迷しており、長期で概ね2000円台を推移している。

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