マルウエアの開発にもAIが悪用されているとみられている。グーグルは、実効性のある攻撃の中には米新興企業アンソロピックの新型AIモデル「クロード・ミュトス」によって開発されたものが含まれていると主張している。
また、ロシア、イラン、中国、サウジアラビアなどの犯行組織が情報操作するために、精巧な偽音声や動画を生成するAIの利用を強化していることも強調する。北朝鮮のグループがAIによって攻撃の規模を大幅に拡大させているとし、中国系の組織も「日本企業の脆弱性を執拗(しつよう)に調査している様子が観測された」という。
地政学的リスクに詳しいイーセットのオンドレイ・クボヴィチ氏は「サイバー攻撃の激化により、戦時と平時の境界線が曖昧になりつつある」と、突発的な軍事衝突につながる可能性も示唆する。ロシアのウクライナ侵攻の裏では、中国や北朝鮮が無人機(ドローン)に関するAI技術を盗もうと欧州の関連企業にサイバー攻撃を仕掛けていたことが確認されている。(高木克聡)
copyright (c) Sankei Digital All rights reserved.
Special
PR注目記事ランキング