Kimi K3といった中国製AIを企業で導入したい場合、どういったリスクがあるのか。
サブスクリプションやAPI経由でKimi K3を利用する場合、ユーザーが入力したデータは、中国本土にあるとみられるMoonshot AIのデータセンターに送られ、そこで処理される。これはKimi K3に限った仕組みではなく、ChatGPTやClaudeなど米国企業のAIサービスでも同様で、入力したデータは各社のデータセンターに送られて処理される。
Kimi K3にも「データを学習に使用しない」というオプションは用意されている。しかし、学習に使用されないとしても、データそのものがサーバに送信されることには変わりない。
Moonshot AIが「学習には使わない」と表明していたとしても、データが中国国内のサーバに保存される以上、中国政府からの要請などによってデータが第三者に渡る可能性を完全に否定することはできない。こうした点が、中国製AIを利用する際の「地政学的なリスク」となる。
Kimi K3のモデルをダウンロードし、自社のインフラ上で動かせば、データを中国側のサーバへ送信せずに利用できる。ただし、モデルをインストールする際に、不正なプログラムが仕込まれている可能性には注意が必要だ。モデルをダウンロードするサイトが本当にMoonshot AIの公式サイトなのかどうかにも注意しよう。
加えて、オープンウェイトモデルであっても、具体的に「AIが何を学習し、どう教育されたか」は分からない。特定の入力に対し、悪意のある反応や偏った回答をするように学習されている可能性もある。
こうしたリスクを避けるには、自社サーバ内で運用し、システムが外部と不要な通信をしていないか監視しながら慎重に利用するのも一つの手だ。
もしくは、信頼できるIT事業者がKimi K3を国内のデータセンターで運用し、日本企業向けにサブスク形式で提供しているものを利用する方法もある。今後、こうしたサービスを展開する企業が増えていくだろう。
新たなAIモデルを利用する際は「ユーザーが自分でリスクを理解し、コントロールできる範囲で賢く使っていくこと」が重要だ。
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本記事は制作段階でChatGPT等の生成系AIサービスを利用していますが、文責は編集部に帰属します。
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